トラウマ/つぐこ
て、妄想恋愛、ヴァーチャル恋愛というものをしてきた、
顔も分からないような相手と、毎晩チャットをして楽しかった、
そこに集まっていた仲間から、ブログというものを知ってやりはじめた。
そのブログには自然と詩を書いていた。
今考えると、短い言葉で思いを伝えるという美学が素敵だったからかもしれない、
そこではあたしの居場所があって、詩を評価してくれる人々がたくさんいた。
それだけで、十分だった。
あたしは、詩の才能があるとまで錯覚に陥っていた。
時は流れて、冬。
あたしはクラスが分散したのを見て、この出来事がトラウマになるだろうと、一生影になるだろうと思った。
その後、中3に
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