知覧の地より頂いた手土産に寄せて/
相田真理子
彼の地にて散らん散らんと名乗れども空の狭間に散るぞ哀しき
桜木の袂に立つ吾(あ)君想い吾桜花などと弱さを隠す
白く咲く桜花を愛でて身を寄せる散るが定めの貴方と思えば
今生の春が盛りになりて散る後生で咲かん君に会うため
君がため桜花の如く散りゆかん遺した後に芽吹くと信じて
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