霧に恋した/soft_machine
いつ届くのか分からない
ポストに葉書を待っているんだ
それでも飽きない
飽きたらそれは愛と呼べないし
半神のホルンに誘われたふりして
あざみ色した景色の中を行ったしね
つまりきみはどのあたりを歩いてるの今
春の星の下をとぼとぼと
霧に恋した
歌をうたって
曲がり角で悩むのは悪くないよな
交差点より三叉路が好きって言ったのも
今の俺ならよく分かる
少しは賢くなったかな
どれだけ好きかってたとえば螺旋階段よりずっとさ
駄菓子屋の前がそうだったからかも
それと空につばめがやってきた
今年も西風にのって名残りなく海越えて
去年もおととしもそうしてくわ
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