わたくし問題/六九郎
 
が飛んで入り
溶け合うようにこの身を燃やしてくれたなら
どんなにか幸せなことであったでしょう
目もくらむ心地よさであったでしょう
わたくしのわたくし問題は解決し
もうひとりでいいちこを舐めながらこんなこと
書いていなくて済むんですから
さっそく明日から身も心も軽くなって
戦ったり働いたりできるんですから
詩の中に書いてしまった私や俺や僕もすべて
消しちゃうことが出来るんですから




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