おっぱい/リヅ
ない戦場で
途方に暮れている
腰を落ち着ける場所を探している}
あたしの服を脱がせるくせに
君は白いシャツを着たまんまで
小さな声で抗議したら
男の裸なんか何も良いところがないからって
笑いながらボタンをゆっくりはずした
あたし、男の子になりたかった
けど、
これは夢のおはなし
いつか君と同じベッドで君の見なかった夢のおはなし
たった一人で立っている男の子に
声をかけたくて仕方なくて
誰もいない戦場に
空から響いた言葉が
愛してる
だったんでした
おっぱいが頼りなさげに震えて
もうすぐ真っ白な時間がくる
愛しさはキスまで
続きは終わってから
ギリギリの、戦場みたいな
ないものねだりのセックスをする
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