ファンファーレ/黒川排除 (oldsoup)
篝火に最高齢の降霊祭
天秤の受け皿になぞられた跡
白昼に銅絡め取る蔦の息
膝の海部屋に広がり旅客立つ
口述の街は一個の倉庫黴びて
心臓漂う海岬見え低温の牢
もてなして帰すまでずっと砂だった
息切れが淡く塗られて城浮き出る
窪みに溜めた蔦で暮らす絡め取られながら
浮島流す上流に敵多し明滅
太陽連れて坂横切るスクラップの車
怒号響く鐘の中 本当の暗部まぐわう
トンネル進むごとに光る夏の雲の輪郭
花びら抱く女性に主砲から花びら
ラバーが通じない敵兵の体を去る
鳥を新鮮な卵に置き換え輝く家路
十二時は塔の形に欠けている
歩み寄る足何重もの蛸を傾げる
裏返しの蓋幻の上では無限
迷信探る手に杭が触れ聞く笛どこから
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