だから何?というわけではない。/安曇璃夢
私はスーパーでアルバイトをしている。
部門は最初は精肉―ひき肉だったり、焼肉用の肉だったりウインナーだったり置いてる部門―
今は肉だけに留まらず生鮮関係全部門を回っている。
そんな生活を始めて早3年。
作業も場所も単調といえば単調になり(当然だが、それでも真面目にはやる)、ひとつ背伸びをしてからバックヤードを出る。
今日もいつものように値引きシールを片手に「おつとめ品」と呼ばれる品を作っていく。
翌日分の消費期限の物はお店として売っちゃいけないから、値引きをしてその日のうちに売ってしまおうという魂胆だ。
無駄な廃棄を増やさないお店の指向と、安全であれば品物を安く買いたいお客様
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