ひとの哀しみ/吉岡ペペロ
 
哀しみを生きるとは

舗装されていない

デジタルな道をゆくようなものだ

がんばればなんとかなる、なんて思っていた

そうならないことなんかない、そう思っていた

間違っていたんだ


ぼくらは女から生まれてきた

そこには男も関わっていた

雨ふれば新しい我が家には

マイナスイオンが満ちていた


哀しみを生きるとは

舗装されていない

デジタルな道をゆくようなものだ

がんばればなんとかなる、なんて思っていた

そうならないことなんかない、そう思っていた

間違っていたんだ
戻る   Point(3)