御洒落童子(山田風)/山田せばすちゃん
恋愛詩を、書こうと思った。今まで、かなりいい加減なことをして生きてきて、たくさんの女の子たちといい加減に、あるいは真剣に恋愛してきた。結局、気がついてみると、いつのまにか僕は結婚なんぞというものをどさくさにまぎれるように済ませて、いつの間にか三児の父になってしまっていた。
三児の父になって、そろそろ何か書いて置くべきなのだと決意を固めてみると、その何かはもはや恋愛詩以外の何物でもなかったような気がした。いい加減な人生の中で、少しは真剣にやったものを拾い出したなら、たぶん、女の子たちとの恋愛はその範疇にはいるだろう。もしかしたら恋愛詩を書きたいがために、これまで幾多の女の子たちを喜ばせたり悲し
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