夏めくから/
バンブーブンバ
何故この歌を今、口ずさむのか
ひたすらに月光
わたしの影を薄く掬う今宵
開襟シャツの綻ぶあたり
さすものはある、何故
を問いただすも
虫の音
は虫の音
つかずはなれずものをたしなめつつ
口ずさむのか、風は
かき乱される前髪が
妬けに気になる
家路は刀のように
あおい
夏めくから、
夏めくからだろう
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