電波日和/完食
空が青いと死にたくなるので晴れた日もやっぱり室内
燦々と太陽光の降り注ぐこの季節
太陽は今日も引き裂いてしまいたいほどに美しい
殺してしまいたいほどに愛している
これだけ愛しているのだから
きっと明日も、変わらない
空が明るいのは僕の愛のおかげかもしれない
太陽のような人に僕は成りたいね
嘘だけど。
月が綺麗な夜も好きではない
暗い世界を暗いままにしておかない理由がまったくわからない
そんな僅かな月明かりを見て
優男が「ロマンティックだね。」なんて呟いたら
殺意だけで人が殺せるかもしれない
しかし部屋を出ない僕が聞く機会はない幸い
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