雲のような君、籠から飛び出したあの日。/ゆきのかけら(翡翠)
君の頬に太陽色の幸せを
沢山沢山詰め込んで
運んであげよう
愛しい愛しい君
君の空に高く届くよう
まっすぐにまっすぐに育てと
種を埋めよう
この想いの全てを託して
雲のように真っ白な
君の姿
温かな生命を詰め込んで
広い広い世界に飛び出す
そう君は
このちっぽけなこころの僕より
無心のように全てに挑む
それが
たとえ自分より大きく
恐ろしい程に広い世界でも
―自分の想うままに
素直に
君の場所を作り出す
創造者―
そんな君を見て
籠にはまりきっていた僕は
端から無理なことだと
決めつけていたんだから
僕はどれ
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