光の天使〜1/
草野大悟
いるだけで
そう、太陽のように
ぽかぽかとまわりを暖かくし、
ただ、そこにいるだけで。
さよなら
夕陽の中に
生徒会で下校時間を過ぎて僕が校庭の水飲み場近くを通りかかった時
突然
空から
そう
僕には
天使の声と思えたんだ
おかしな話だけど
天使の声と。
声は
夕陽の中から
きらきら
きらきら
ヴァーミリオンに輝いて
伸びやかな素足と
両手と、ショーカットの笑顔と。
あ、さ・・さよなら。
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