生老病死の川/七尾きよし
ひとつひとつのご縁を大切にすること
だけども、どうも実際のご縁においては、そう思うようにはいかない
自分がこうだ!と思うように大切にすることが
相手を大切にすることになっていかないということに直面する時に初めて
現実が目の前にひらかれていることを目の当たりにする
極まることの無い自然なる流れ
あなたのためにどうしたらよいのか分からないという現実が
ぼくを永遠に歩ませつづける流れとなっていく
自分の行動の正当性を他者に主張する必要など無いことを知らされる瞬間
それはまるで新たな生が始まるような感覚
川は海へと向かう
生老病死
煩い悩み欠け目無くそなわる人生の川はたった今ここにある流れ
川は私に問いかける
「あなたは私ですか」と
「 言い訳もせず。
ごまかしもせず。
正当化もせず。
開き直りもせず。
あきらめもせず。
和田 稠 」
生きる
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