夢の終わりから、ずっと/RT
 

営業の途中
ビルの谷間から空を見上げてしまうのは
あのころ空に向かって投げたボールが
いまだに落ちてこないからだ

夏の高校野球のサイレンに
空襲警報より
怯える

キャッチボールしよう、と
僕を誘う
あのころの僕
そっくりの
息子


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