寂しさ/小原あき
 
飲み込んだ寂しさは
夕日の味がした
あまりにもさっぱりしていて
麦茶みたいだ
その素っ気なさに
耐え難い孤独を感じた
夕日の味がした寂しさは
冬の麦茶みたいな
黄昏の色をしていた




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