○×式/大覚アキラ
まさか
こんな所に
XXクラゲが
いるとは
思わなかった
ぼくはたまたま
近所のコンビニまで
時速160キロで移動中に
道路のど真ん中に落ちていた
XXクラゲを踏んで
大クラッシュしてしまったのだ
アスファルトが近づいてくる
スローモーションで
回避不能なハイパーリアル
まるで
プレイステーション
現実よりもリアルな
死のイメージが
でも
死なんて
真夜中に背中のほうから
だんだんと
巨人になっていく
プラズマディスプレイに比べたら
どうってことないんだから
緻密に描かれたテクスチャーが
アスファルトに叩きつけられ
剥がれて飛び
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