○×式/大覚アキラ
 
まさか
こんな所に
XXクラゲが
いるとは
思わなかった

ぼくはたまたま
近所のコンビニまで
時速160キロで移動中に
道路のど真ん中に落ちていた
XXクラゲを踏んで
大クラッシュしてしまったのだ

アスファルトが近づいてくる
スローモーションで
回避不能なハイパーリアル
まるで
プレイステーション
現実よりもリアルな
死のイメージが

でも
死なんて
真夜中に背中のほうから
だんだんと
巨人になっていく
プラズマディスプレイに比べたら
どうってことないんだから

緻密に描かれたテクスチャーが
アスファルトに叩きつけられ
剥がれて飛び
[次のページ]
戻る   Point(6)