だから教えも踏み抜いた足の数だけ在る/ホロウ・シカエルボク
い、こうしてると
世界が自分の首を絞めにくるときがあるんだ
世界が自分の首を絞めにくるような空気を感じたことあるかい、そいつは本当にとんでもない圧迫なんだ
2分もあれば頚椎がすべて砕けてしまうんじゃないかと思うくらいだ
それがどういう気分なのか判るかい―理解を強制しているんじゃない
イズムの数は河原の石ころほどあるはずだから…本当は
ただ知っておいてもらいたいんだ、ただ知っておいてもらいたいのさ、ほんのわずかでも
お前が渡ろうとしている橋は
紀元前に架けられた吊橋のようなものさ
それはずいぶん高いところに架けられている、だから
眺めは、この上なく素晴らしいものだ、だけどさ―
余計なとこ踏み抜いたら、そう
お前さんそこからどこにも向かうことが出来なくなるぜ…
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