/渡邉建志
 
この世の終わりのためにことばをえらぶ


宇宙に架かるブランコに乗って星くずを撒き散らしながら
ことばはひろがる


ドアをあける世界がまたひろがる宇宙のドアをあける


よく見れば樹は静かな声でくちづさんでいる
歌は結晶する
空へ


それは本当?本当に本当?
宇宙のなかで、孤独な私の声


虚無僧の笛、わたしの孤独、宇宙の孤独 
でも


ひろがる航跡、
樹から飛んでいく鳥達のざわめき、
太陽のひかり、
落下速度





別れの風、笛
戻る   Point(5)