SAYONARA/
吉岡ペペロ
月が好きなふたりだった
いくつもの月がふたりを照らした
あのころの轍に
いさぎよくSAYONARAしよう
春なのに月は
霞みが微塵もなかった
真昼のしろさだった
鏡の意志にみちていた
あかるかった
月が好きなふたりだった
いくつもの月がふたりを照らした
あのころの轍に
いさぎよくSAYONARAしよう
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