カニバリズム/望月 ゆき
 

いくつもの読点で、あなたを区切って
体内へと運ぶ


元のカタチを、思いだすこともできないくらいに
細切れに、咀嚼していく
小指の爪から、過日の砂が落ちて
潮の匂いがした


ところで
両手を合わせて正座をしていると、どうしてか
まつ毛が濡れてくるのです



満たされていくわたしの前には
最期の瞬間に、あなたが
口にした、ことばだけが まだ
皿の上に残っています






ポエニーク 即興ゴルコンダ投稿


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