手をつないで/
小原あき
籠の鳥から逃れた自分は
木になってしまったけれど
花のようなあの笑顔が
恋しくて萎れていると
どこからか活力が湧いてきて
不思議なくらい元気になっていく
それは
自信に満ちた大地の仕業かもしれない
片思いは叶いましたか?
ああ
あの雲はいつもくる雲ですか?
ああ
今日は雨を持ってきませんでしたね
ああ
あれは僕の
大切な友人さ
戻る
編
削
Point
(12)