うた/
 
らわせるな、と
がらすに言った、やつは泣いている

みみもとで、ふるえるのは
ようようでた言葉、こじかのような

にらみつけ、舌打ちをして
ふうと息をはき、「 」

るらるら、春がくる
なんとも、むせかえる

がらんどうだ、この胸のなか
めいめいそうして、もぎとっていった

せいろんだっても、鳴らなかった
しろくてきれいな嘘がほしいと

まつりのあとは、お空がとおい
におい残して、いってしまった

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