うた/
 
はやくこいこい、お月さま
なみだが落ちて、くるまえに

のにさくこすもす、やさしく手折り
いちりんわたす、ひとみはあおい

ろんきょをとわぬ、それは盲の
ははのそれにもにた愛であろ

うしろの正面、ふりかえっても
つづきはあした、もう夜がくる

りりしい鼻梁に、しらうおの
にげもかくれもしない、すべらせる

けそう文でも、かきだせば
りはどこへやら、無理しか通らぬ

なきそうだ、ふくれる丸の
いじわるさよ、君は知っている

たしかめて、一息ついた
ずいぶん通った、みちくさのあと

らんらんと、ひかるまなこの
にじりよる、或るここちよさ

わらわ
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