あさ うたうけど ひとり/ホロウ・シカエルボク
ない
あるはれたあさ、わたしは
べっどからおりました
おりたべっどから
おしっこが
たれました
こんな、おはなし
だれもよろこばない
こんなわたし
ぱんをやきました、たべるためではありません
とーすとのにおいで
しあわせになりたかった
やわらかなにおいで
しあわせに
しあわせに
うたをうたいました
へただとよくいわれます
よくいわれますが
きょうは
だれもいないので
ゆめのように
かべですてっぷして、うたはかえってきます
うけとめますが、それいじょう
どうすることもできません
わたしのやくめはひとつだけ
いつでも
わたしのやくめはひとつだけ
ひとつだけ
ひとつだけ
おなかが
ひえる
うたが
かえってくる
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