あさ うたうけど ひとり/ホロウ・シカエルボク
いきをとめた
ときの
ちんもくのなかに
ながく、とじこめた
ひどいこと
ゆるしたくなんか
なかった
ゆるしたくなんかなかった
なにも
なにも
ゆるして
しまいたくなんかなかった
あさがた、のたうちまわるまどろみのなかでみたものは
こどくと
ふじつと
ひじょうしき
こわいものなんかひとつもいないのにこわいゆめ
そんなゆめ
ぱいぷまくらをひきさいためざめ
すごくながいながいむかし、もっといいゆめをみたことがある
むしがいなくて
へびがいなくて
ひとが
いなかった
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