あさ うたうけど ひとり/ホロウ・シカエルボク
 



いきをとめた
ときの
ちんもくのなかに


ながく、とじこめた

ひどいこと


ゆるしたくなんか
なかった


ゆるしたくなんかなかった
なにも
なにも


ゆるして
しまいたくなんかなかった


あさがた、のたうちまわるまどろみのなかでみたものは

こどくと
ふじつと

ひじょうしき


こわいものなんかひとつもいないのにこわいゆめ
そんなゆめ


ぱいぷまくらをひきさいためざめ



すごくながいながいむかし、もっといいゆめをみたことがある

むしがいなくて
へびがいなくて
ひとが
いなかった
[次のページ]
戻る   Point(7)