過ぎ去った日/Etuji
 
かげろうのように
まなざしが彷徨う
冬のやわらぐ日差しのしたを
梅の木のみえる道をゆく
いくつかの季節のかどをまがり
いつのまにか
長い影が畦にのびる
ふりかえれば
遠く
畑のむこうまで
だれもいない。




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