時計仕掛けの少女/たいにぃぼいす
「見くびらないで」
僕は一時
そう言う君に見とれてみた
だって強がりにしか見えなくて
そんなの可愛い過ぎだったから
湧き上がる感情を否定なんて出来ないっていう口癖
でも
螺子だか歯車だかが
何かの拍子で止まってるって言ってた
君は時計仕掛けのなんたらか
そして僕も似たようなもんだなんて言うんだ
「きっと明日は」
絶望を匂わせながら
希望を手繰り寄せる
その手を誰かに押さえつけられながら
その目は一点を見据えてる
僕は一時
君のその目に見とれてみた
時計仕掛けの少女
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