飾りについて/狩心
 
詩は
飾る事じゃない
もしあなたが
飾りを身に着けているとしたら
生皮を引ん剥いて
天日干しにしてやる

そこで耐え難いほどの
痛みを感じればいいだろう
触ると火傷する
マイナス180℃の世界だ

恐怖は友達
それを合言葉として
独りで歩めばいい
血も肉も無い頭蓋骨が
積み重なる針の山を
寝転んで愛撫するがいい

声がするのなら
それは壷の中に捻じ伏せて
幽霊を封印する御札で
閉じ込めておけ
御経は唱えるな
壷は紐で縛り
腰にぶら提げておく
その重力
体が動かないほどの
「愛して!」の山を

目を潰してやる
もっと健康になるように

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