【短歌祭参加作品】肺病み/しろいろ
重なった指、ブラインドから漏れた光、第一話、春、終わりの始まり、
さようならカシオのG−SHOCKカシオ以外のG−SHOCK君以外の僕
着席のベルは空襲警報みたい、みんな笑ってるね、死んじゃうのに
僕は魚、そしてこの狭い水たまりで、纏った鱗に隔てられている、
ここを押せばデータリセットされまして羊になります(牙はあります)
白線の外側で聞く警笛がとてもきれいで少し目を閉じた
肺を病んで息もできずにキスしたね)(たましいなんて、ひとつでよかった
戻る 編 削 Point(14)