【短歌祭参加作品】弥生、なごりは一瞬宝石の光るような/唐草フウ
春の風笛が鳴ったら合図です羽根を使ってダッシュしなさい
さようならちょーく・いす・つくえ・らくがき・あのひとのせき・あのひとのかげ
リセットボタンをガチャガチャ押しても散りゆく花片はもう戻らない
バスに乗るその手のひらを握りしめ窓ぎわには光るたましい
ずっとずっと解からない気がして着地、ジャンプのハードル走続く
ポカリスウェットの味がした水たまり鳥になれた君の頬にほら
第一話弥生なごりは一瞬宝石の光るような幕
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