手紙と星の話/かのこ
かなんて、わかんないだろうし、たぶん。
そのたびにね、君と僕の間には星と星とを繋ぐくらいの、とてつもなく遠い距離があるんだってこと、思い知らされる。
いつもこんなに近くにいるのにねって、ときどき途方に暮れたりするよ。
でもだから、ずっと隣にいれるように、どんなささいなことでも話して。僕もそうするよ。
』
両手の指に、ほぅ、と息を吐き出す、僕を見て
君が寒くないかって言ってくれた
それで、僕は思わず手を伸ばす
その頬に触れるように、あるいは、星に触れるように
君は近くて遠いひとだから
望遠鏡を覗くのと同じように、手を伸ばして、どうか繋いで
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