午後/葉leaf
湿度が照らされないまま
気体は説き伏せられている
そんな午後の高度をさぐって
午前が苦しそうにつぶやく
おはよう、と
あれはポストですか
いいえ電信柱です
真っ赤な電信柱
怒りが舌を出す
破くための服を買う
食べるための彫刻を一つ
地図の中に縫い込んでしまう
机は見えないことをやめる
小さくなりましたね
いえいえ、それほどでも
いいや、小さくてしかも黒いです
開け放たれたドアの
開き具合を分度器で計る
ドアに向かって叫ばれたのは
何時何分何秒だったか
慌てて手を手繰り寄せる
おはようございます
はい、こんにちは
い
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