すみやかなランチ(服はちゃんと着ている)/ホロウ・シカエルボク
って
それは君の一生を左右する出来事になるかもしれないんだぜ
そんなことをそんなふうに考え込むものじゃない
考えなくていい事柄というのは確かにあるよ
簡単に無視していい事柄というのは確かにある、例えばいまみたいな事柄とかね
簡単に無視していい入口の前で君はうろうろと思案しているんだよ
そんなことよりもう少し先まで歩こうじゃないか
美味しいものでも口にして
気分を変えようじゃないか
決められないんなら
僕の決定に従っておけばいいじゃないか?
止めてるわけじゃないよ、それはもう済ませたからね、ただ僕はひどく腹を空かせていて
ひとりで食べるには
ちょっとって店に入りたくて仕方がないんだ
戻る 編 削 Point(4)