だんだんひとりになっていく/ふぁんバーバー
まわりが
笑う
わたしは
なにが可笑しいのか
よく
わからない
まわりが
歌う
わたしは
メロディがつかめない
まわりが
傷つく
わたしのことばに
わたしは
じぶんのユーモアが
まちがって
伝わることに
とまどう
寒さに身をちじめ
道の向こうへ
駆け出す
陽のひかりや
風のにおい
花のちからに
じぶんの波長をあわせる
だんだん
ひとりになっていく
わたしの
傷つくようなことに
まわりは
傷つきはしない
そして
わたしはそのことで
じぶんを
うたがったりは
しない
もうしない
わたしは
わたしでいい
わたしの愛する世界は
美しい
わたしの愛する世界は
もうちょっと
先にある
ささやかだけど
それだけでいい
ささやかだけど
それだけでいい
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