赤い血なんてみんなうそといううたがあったらどんな顔をしてみんなは聞くだろうか/ホロウ・シカエルボク
 




赤い血なんかたぶんうそだろう
ぼくはそれを見たことがない、ぼくはそれを
それを見たことがなくて
頭を掻きながらぶつくさ言ってばかりいる
赤い血なんかたぶんうそなんだ
信じられない気持ちのほうが強いときには
「信じる」なんて言わないほうがこころによい
信じないことがわるいことであるなら
ひとの一生なんか百年もいらないさ
スローガンにしたがってぼんやり動いていればいい
赤い血なんて、たぶんうそだろう、そんなもの
そんなもの、見たいとも思わない、すこしも、つゆほども
それはあざやかなのだろうか
それともどきっとするほどの
あたたかい温度を持っているのか
それ
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