夢2 〜塔の上から見た風景〜/れんげ
 
も凝っているし
デザインもフォルムもぼく好みで
そこには何か、静けさを感じて
それはそれで好きなのだ

だからこそぼくは
たいせつな人を置いて
ここまで散々な思いをしてやってきたのだ
ぼくにはこの国に知っている人もいないし
だれもぼくに近付いてくることもない

ああ、
ぼくはとにかく
自由にこの国のすべてを塗り潰したいんだ
きっとそれは
へんてこで、奇妙な風景になるに違いないけど
それはぼくが求めているものだし
きっとそれは絵になる風景になるはずだ

そして
共鳴してくれるひとを捜している


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