ここから/唐草フウ
無器用なわたしには
隣にいるつもりで訊くことしかできないけど
あふれてくるイメージは際限ないんだ
どうせなら死ぬときくらい
こころの底からほほえみたいな
だってずっと苦しかったんだし
これからも生きるから苦しいのは当然だ
だから笑いたいな
そしておびえてるきみの手を
ぎゅっと握って
いっしょに泣きたいな
苦しいとき痛いときは
だれもがそれに気づきにくい
だから伝えて
わからないと決め付けないで
ひとことでもいい
そんな気持ちを胸にかかえて
きみへと
きみへと
とどくように
ここから
どこにいても
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