ここから/唐草フウ
きみへ
ぼくは今日でおわるんだ
なんて言わないで
わたしはとりあえず
自分の今まである全てのきおくや経験から
とりあえずどうしていいのか
(おちついて/おちついて/)
かんがえる
だけどよくわからないなみだが出るんだ
これは何なんだろう
失ってしまうことのこわさとも云えず
ひき止めていいのかさえわからないんだ
自分じゃないだれかを
おもうようには動かせない、もどかしさかもしれない
なみだの夜は暗やみに見えるけど
ほんとうは美しいんだよ
だってきのうだって今日だってわからなくて不安なものたち を
黒いオブラートで包んでくれているから
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