輪カーネーション/
麻生ゆり
3
今はただ
しなやかに強く
生きていきたいと願いつつも
儚い自分がいる
ちっぽけなだけの小娘だ
だから今
必死にもがき
あがいている
なんて醜い生き方だ
ただ弱いというだけで
罪になるというのであれば
私は原罪を背負っていることになる
だから生まれかわってしまいたいというのは
単なる逃げに過ぎない
わかっている
わかっているからこそ
私は夢を輪廻に託すのだ
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