大手資本から見捨てられたハンバーガーショップの話/kauzak
にはそれが心地よくて)ハンバー
ガーショップは元の大きさの三分の一の大きさに縮小
されたようで、その上レジに人がいなくて奥に声を掛
けるしかない。味には期待が出来ないかなと思いなが
らも、一番ボリュームのありそうなBLTバーガーを
頼むと、手製の番号札(それも折れている)を渡され
る。やがて、運ばれてきたBLTバーガーは意外とし
っかりした容器に包まれていて、早速、一口かぶりつ
く。ジューシーなベーコン、シャキシャキしたレタス、
爽やかな酸味のトマト、マスタードとマヨネーズとタ
ルタルソースが華を添えるハンバーガーは、シンプル
だけどきちんと調理した料理を食べている感触があっ
て単純に美味しい。その味に驚きながらレシートを見
ると、ハンバーガーショップの名前はなくて、代わり
にラーメン屋らしき名前が書かれている。不思議に思
いながらハンバーガーショップを見ると、さっき僕の
ハンバーガーを作ってくれた女性が、隣のラーメン屋
でラーメンを作っていた。
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