タイピストとスタイリスト/m.qyi
 
はある詩人で非常に真面目な人で、他の選考委員の方の賛成があってもなかなかうんと言わない、どうしてもこれを受賞させるようなら、このラインを変えろという信念を持っているというような話だったが、帰郷したサンチョパンサの詩人のエッセイの中にあったが、ソビエトの捕虜収容所ではこう言ったらしい。もっと人間的に話そう、と。彼の友人の答えは、あなたが人間であれば、私は人間ではない。私が人間であれば、あなたは人間ではない。 生活詩であると、そんなちょっとつらそうな感じが、特に、出やすいんじゃないかと思うのだ。

今度は「馴れ合い」のほうだが、「馴れ合わない」奴らが寄り集まるとまでいわないまでも、言葉でも交わし合
[次のページ]
戻る   Point(7)