1秒/電子ノ猫人
 
1秒刻む間に
人は死に、生まれ
モノは朽ち、構築される
1から0.5、そして0.1
刹那の時の刻みすら人は忘れ
「時間」という概念の中ですべて廻って行く

あの子の1秒はどこへ行くのだろうか
僕の1秒はなぜ過ぎ去ったのだろうか
「悔ヤムコトサエ許サナイ」
時間は尚刻むのを止めはしない

足掻いても願っても
時は止まることなく刻む
「ようやく止まった」とふと見れば
止めていたのは自分のココロ

時は刻む
朝も昼も夜も
輪廻の輪は此処に在り続ける
「時よとまれ」
「願ウ暇ナドナイ」
時は刻む、歩調を変えず今日も
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