へそのお/見崎 光
 
愛されたかった

そう、愛されたかった


居場所が欲しかった

帰る場所が欲しかった

安心して眠れる場所が、欲しかった


違和感を蹴飛ばして

思い込みをぶん殴って

甘えを当たり前に上書きして

存在を記していたはずが

上辺だけで中心は空っぽ


愛し方を知らない

愛され方を知らない

居場所はいったい、どこにある






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