サークル/鈴木
くて『え、今日アイツと会ってないよ』。は? とか思ったホント。それでまた『あれ、バンドの練習だって言ってたんですけど』なんてなるじゃん普通。どんなアンサー来たと思う? 『彼女と一緒にいたいから休むって電話もらったのはなんだったんだろう』。おかしいって。一緒にいなかったんですけど。で、思った、『他に女いんじゃね? 彼女とは私じゃないんじゃね?』。もうそれしか考えられない唯一無二のオンリーロンリー論理ですわ。絶望ですわ。そのようなわけで今宵に君を呼び出して飲んでいるわけですわ。やってられっか西島センセイ」酩酊の体で語り終えるとはるか先輩は二本目の二合徳利を熱燗で頼み、そして今に到るのです。僕は僕で思う
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