暗号文/夢乃 綴喜
 
暗号文



目に飛び込むのは
私だけが分る暗号文
・・・だと思う
「メール待つ」
そう思わせるのは
私の思考が
あなたで一杯だから
確信は無い暗号文
だから
おはようの
メールですら
躊躇する
送信ボタンを押して
苦しみの無限カウント
が始まる
あなたのメールがやってくるまで
いつまでも
携帯と睨めっこ
・・・・・・
・・・・・
・・・・
・・・
・・

二十分
そろそろ
息をつかせて欲しい
待つという行為は
無作為な
地獄


綴喜
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