よる/白雨
 
 
 赤く燃えたのは、炎。 
 あおくひかるのは、ブリッヂ。

 橋のうえにたたずんで、
 ひたすら、朝を待ちたい。

 朝は、ありやけ。
 
 じっと目を閉じて、
 ありやけの空を待ちたい。

 橋のうえに、ひとはだれもいない。

 赤く燃えたのは、炎。

 ブリッヂのライトが、水面(みなも)に映える。


 よるはながく、
 あさはみじかい。

 
 …あおくひかるのは、ブリッヂ。

 闇に消えたのは、炎。
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