「寝息の行方」/
菊尾
石畳が続く橋の上
君が今朝方に見た夢の話と
僕が思った寝息の行方
「寝息は今、成層圏を抜けたかも」
「いや、きっと燃えちゃったよ」
僕らの会話
話す時は話すのに
気付くと静けさに囲まれていることがある
ちょっとの沈黙
急に立ち止まって君は言う
夕陽は帰った橋の上
夜空を眺めて君が言う
「寝息が流星になって落ちてきてるよ」
寝息流星郡
君が落とした流れ星
戻る
編
削
Point
(0)