ハ長調で破滅を唄おう/
佐々宝砂
禁忌は真っ白にほどけてゆく
きらきらと
あたりいちめんにひかる黄砂
爛れてゆく頬に
焦げ縮れてゆく髪に
明るくかがやくプルトニウムをかざろう
これで終わりなのだから
やり直すこともないのだから
黒いウエディングドレスを着よう
光触媒の青薔薇のブーケを
凪いだ海に投げよう
誰一人受け取る者がいなくても
引き返す必要はないし
何か語る必要もない
昨日に戻る必要はないんだから
かろやかにくるしい
胸声のハイCで
ハ長調で
破滅を唄おう
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