空のあおさに/
伊那 果
そこには
斬新な空があった
お手玉のように言葉を放りなげて
駆け出してゆきたくなる
そんな空があった
ああわたしも
多分飛ぶことができる
一つの塊
そうわたしは
愛を注ぎ注がれる
一つの魂
雲ならば
どこへ流れていったろうか
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